サンレコ誌が主催する、 「スタジオでの一発レコーディング”を一般公開」というコンセプトの企画、”Premium Studio Live”の模様を撮影してきました。

レコーディングしているスタジオ内にお客さんを入れて生で見てもらうというアイデアも突飛ですが、さらに演奏してるその横で撮影までしてしまうという大胆なイベントで、撮影する側の我々もなかなかの緊張感のもと挑んできました。

スタジオでの一発レコーディング”を一般公開

今回で8回目となる”Premium Studio Live”は、本シリーズ初のホール録音で、青山スパイラルホールにて行われました。

Premium Studio Live

 

出演者

出演者は
日本を代表するヒューマン・ビートボクサー”AFRA”
ガムランにバイオリンや­エレキベースを巧みに組み合わせたグループ”滞空時間”
さらにスペシャル・ゲストと­して”ケンイシイ”。

本番では全6曲が演奏され、最後の2曲ではケンイシイさんも加わり、普段なかなか見ることの出来ない組み合わせはかなり貴重なセッションでした。

この出演者の組み合わせで、どのような音楽が繰り広げられたかは、撮影された映像または、レコーディングされた音源をチェックしていただくとして(下記にリンク貼っておきます)、ポイントはそのレコーディングです。
そんじょそこらのただの一発ライブ録音ではありません。

超高解像度のDSDレコーディング & DSDでレコーディングしたそのままの超高解像度で配信が行われるというコンセプトで行われています。

Premium Studio Live

最新の超高解像度DSDレコーディング

このDSDレコーディング、いまどきの圧縮音源とは真逆を行っているし、さらに一般的に行われているようなレコーディングと比較してもとても男気溢れる録音方法と言えます。

その理由は、一般的なレコーディングのフォーマット(PCM)では、昨今当たり前のように録音後に編集や修正作業が行われていますが、このDSDで録音されたものは、超高解像度を得られる代わりに、一切の編集作業が出来ないからです。

まさに、本番気合一発録音向け、音楽、演奏がイケていないと太刀打ちできないと言っても過言ではない、全てがさらけ出されてしまう録音フォーマットなんです。

DSDレコーダー

そして録音にはこのような感じでTASCAMのDSDレコーダー”DA-3000”
を6台使用して(2chを6台)計12トラックでレコーディングされておりました。

上のラック内に見えるゴールドのボディはマスタークロック・ジェネレーターというものです。
これら6台のデジタルデータの足並みを揃えるために、マスタークロック・ジェネレーターからそれぞれに高精度のクロックが送られています。Premium Studio Live

DSD とCDの音の違いは?

さて、このDSD、どれくらい高解像度かというと、普通のCDの再生周波数20kHzに対して、DSDの再生周波数は100kHzまで可能。

もともとCDのフォーマットは人間の可聴上限の20kHzに合わせて作られたので、それ以上の100kHzなんて、はたして違いを聴き取れるのか?という疑問もよく生じられてます。
一方で20kHz以上の周波数は聴感としてではなく、感覚で感じ取っているという説もあります。
現に自然界には人間の聴感を上回る音は多数存在しています。

さらに、DSD 5.6MHzというサンプリング周波数が可能とするのは、CDのデジタル波形のようなカクカクしたものではなく、限りなく、アナログの波形に近いなめらかな波形だそうです。

これは、しっかりとチューニングされたサウンドシステムでじっくりと聴いてみたいものです。

撮影された映像

レコーディングされた音源の配信について